ponokominka
森の精霊と生きる人
更新日:2020年9月12日
アロハ~! 『特別警報級』の台風10号が日本にきています。 言うまでもなく、ご自分とご家族の命を守ることが何よりも最優先。 被害を受けてからでは遅過ぎる。台風が来る前に安全な場所に避難、あるいは家の周囲に暴風に飛ばされるものがあれば撤去、排水溝の掃除、防災グッズの確認など想定できる限りの準備をしておきましょう。

さて、9月に入った今週初めのこと。
四万十町の炭やきと竹酢液取りの見学に行ってきました。7月に続き2度目の見学です。 前日夕方、かねてよりお世話になっている 高知県木材協会さんから連絡をいただき、 台風9号の影響で悪天となる前にと馳せ参じたのです。
私、周囲の環境を生かして自然循環型の暮らしができないかと模索中です。 遠くのものでなく、自然に身近にあるものを生かすことが楽しい。 とりわけ、厄介なものが活かされて役立つものに変身するのは本当に喜ばしい。
山に自生の竹が多いことから、 竹酢液にすると畑の土壌改良の手助けとなる、除草剤になる、害虫・害獣の防除となる、 入浴剤になって肌がすべすべになる、体が温まる(・・・等と言われています。) 香りに癒される、竹林が美観となる。 出来た竹炭も食べ物や家の吸湿に一役買えるのではないかー。 これ、いいんじゃない?
かの、世界遺産の金閣寺と銀閣寺も建物床下に敷いた竹炭が、建物の腐朽やシロアリ被害を防いでいる。有名なお寺や、名茶室でも木炭が埋設されていたのが発見されている。残念なことに、明治時代以降は使われなくなっているそうだ。 そろそろ自然環境と人の健康を本気で考え、竹炭の使用利用がなされてもよいのではないかと思っている。 もともと私は小さいころから薪風呂が好きで、木や竹の恩恵に感謝している。

ほわーっと長い煙突から四万十の9月の空に。竹炭と竹酢液作成中♪

まるで宮崎駿の世界。ジブリの物語に出てきそうじゃない?

煙が冷やされて滴り落ちる竹酢液。琥珀色で美しかった。

今城さん。黒炭となった樫木をカットしています。黙々と。真剣そのもの。 私より、ほんの30年ほど前に生まれた方なのに、この清々しさ。 森の精霊と生きているから? と思わずにはいられない。 バーベキューの燃料や吸湿、におい取りなどになるのかな。 『あぐり窪川』で販売中。

カメラで狙っていると、気が付かれてしばしニコニコ。 「ほこるきね~(標準語:ほこるよ~)」私のカメラのレンズが炭で煙るのを心配されて、手を止めていらっしゃった。煙とともに撮りたかったのです。 こちらこそ、お邪魔してスミマセン。今回もありがとうございました! 高知にIターンの方も注目されているのだとか。 県土の84%の割合を森林が占める高知県。 森の精霊と生きる人が増えるのは喜ばしいことだ。 炭焼きとか、木酢・竹酢液つくり、窯を作って作成する焼物など、 能率・効率・経済中心の現代にあっては贅沢なものかもしれない。 (以前は炭焼きは生活必需品でした) しかし、お金に代えられない心の豊かさがある。 木や竹を切り、運び、体を動かし、汗を流し、じっと炎を見つめ、無心になること。 その充実感は得がたいもののような気がする。

※気が付かれましたか?上の写真と同じ朝顔。取り方が少し違うと、印象まで違う。
珍しく熱く語ったのでクールダウン。。。

杏仁霜を使って本格的な杏仁豆腐を作りました♪
豊水梨のコンポートとクコの実添え。 おいしい~💛 漢方では‘‘肺をケア‘‘する意味を持つデザート『杏仁豆腐』 人気の薬膳デザートです。 肺をうるおし、咳や喘息症状を軽くする作用があり、風邪予防にも。 肺などの呼吸器系によい桃や琵琶、梨とともに毎日のデザートに。 クコの実は、肺や目の乾燥に良いので、多めにのせてください。 (婦人画報より) 外は雷ゴロゴロ恐ろしや! 皆さま、くれぐれも台風10号にお気をつけて。 護られていますように。
今日も読んでくださってありがとうございました。 マハロ